生命の多様性
2012年7月9日
この世に生きる全ての生物、自然の存在は、
それぞれ独自の感覚、生存様式、性格を持っています。
その違い、多種多様な生命のあり方は、
それ自体尊いものであり、神聖なものです。
しかし人間は、
自分たちが最も優れた存在であると思い込み、
他の生命に対して優越感を持ち、無神経で冷淡に接します。
そのため、それぞれ独自の尊さを持つ存在に対して、
愛や尊厳というものを感じず、いとも簡単に破壊したりします。
動物を大量に殺す文化がまさにその象徴でしょう。
人間だけが優れ、人間が最も尊い生物であると考えること自体が、
人間の側の愚かしい傲慢さです。
人間を生物の頂点として考え、何をしても許されると考えることは極めて愚かしいことです。
生命にはそれぞれ独自の美しさ、偉大さがあります。
生命の全ては等しく尊いもの、神聖なものです。
人間だけが優れていると考えるのは大きな間違いです。
人間よりもはるかに優れた性質を持った生物はいくらでもいるのです。
その生命の独自性を尊ばないのは人間の側の無神経さです。
全ての存在、全ての生命に等しい尊厳を認めること。
そしてそれら全てに等しい愛を持つこと。
この全体的で普遍的な意識を持つことは極めて重要なことです。
個々の生命の全ての中に生の奇跡と偉大さを見る心を持てるならば、
決して人間以外の存在を蔑んだり軽々しく扱ったりすることはないでしょう。
私たちの社会は、そのような意識を持つ土台で作り上げていかなければなりません。
さもなければ、野蛮な暴力や殺し、破壊、その混乱と無秩序は果てなく続いていくでしょう。
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