睡眠の重要さ
2012年6月20日
人間にとって睡眠はとても重要なものです。
睡眠というのは心と頭の両方を浄化する働きがあり、
この働きが精神を休め、新しい質をもたらします。
あまり夢やイメージを多く見すぎない眠りというものが大切です。
睡眠中には、人間の中でより多くのことが起こります。
睡眠は人間の精神と頭脳に秩序をもたらそうとする働きであり、
その調整作用によって心も休息します。
夢を見ることで混乱するのは、思考というものが人間の無秩序を作っているからです。
夢とは睡眠中の思考であり、その思考による投影(イメージ)が人間を惑わせます。
人として生きる上で、頭脳と心がどんな軋轢や混乱をもつことなく、
完全に秩序正しく働くためには、夜の睡眠はどうしても必要です。
夜の睡眠が頭脳と心に整調作用をもたらします。
眠っているとき─夢を見ずに完全に眠っているとき─、
人はどんな混乱も無秩序も持ちません。
思考は静まり返り、不安や恐怖、悲しみといった混乱した感情も起こりません。
夢を見ることで不安や恐怖が起こるのは、思考と感情は一つに結びついているからです。
つまり思考こそ、人間の無秩序と混乱の原因なのです。
睡眠は、混乱している心に秩序をもたらそうとする働きであり、
人が自由な心で生きるにはどうすればいいかという洞察や理解を与えてくれます。
睡眠を通して、不安や恐怖の原因を突き止め、それを終わらせることもできます。
睡眠とは、一時的な”意識の終わり”、いわば死の予体験のようなものです。
死の中には、もはやどんな心の混乱も無秩序もありません。
睡眠から学べることは多くあります。
夢やイメージではなく、睡眠中に訪れる意識の「空白」は、
無限に満ちた示唆と叡智を私たちに示しています。
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