何のために子供を育てるのか
2012年6月19日
私たちの多くは、自分の子供を育てるために多額のお金を費やします。
小学校、中学校、大学に進学させるための使われる膨大な費用。
親たちは自分の子供に愛着し、その子供のために多大な労苦を背負います。
何のために子供たちは教育を受けるのでしょうか。
何のために子供たちは親から大きな期待を受けるのでしょうか。
なぜ子供たちは受験戦争の中に放り込まれるのでしょうか。
なぜ子供たちは親が決めた型枠通りの人間になるのでしょうか。
なぜ子供は教育されるのでしょう?
親が自分たちの理想や期待を成就させるべく子供に無理やり勉強を強制するからでしょうか。
そしていずれどこかの会社に入って昼も夜もロボットのように働くためでしょうか。
子供たちは何ために教育され、何のために競争するのでしょうか?
なぜ競争しなければならないのでしょう?
もし親が、自分の子供を本当に愛しているのなら、
こんな無意味な競争と戦争ばかりの社会に子供を投げ出したりはしないでしょう。
愛も美しさも競争の中にはありません。闘いのあるところ、善も真理もありません。
ただただ今のこの腐敗した社会に、子供たちを適合させ、順応させることが、
子供に対する本当の教育でしょうか。
腐敗した社会に適合した者は、腐敗した人間になるだけです。
親はこんな社会に当たり前のように子供を適合させようとしています。
子供への愛とは、親の側の欲望や無理強いによって生まれるものでしょうか?
ある一つの同じ型枠に埋め込むことが子供への愛でしょうか?
今の社会には、子供への本当の愛、本当の教育というものはありません。
今の子供もまた、今の大人と”同じような人間”になるだけです。
子供は親とのその教育、その環境によって形作られるものです。
親も社会も本当の「愛」を知らないのなら、子供が真に正しく成長することもありません。
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