現代の宗教

2012年6月14日

現代の宗教

現代の宗教

現代に見られる宗教のほとんどは、偶像崇拝的なものです。
迷信にすぎないものを信じ込んだり、像や神仏を拝んだり、
何か厳かな型にはまった儀式だけが重要性を帯びています。

こうしたものが宗教本来のリアリティを覆い隠しています。
どの世界でも様々な伝統宗教が人々の生活に根強く横たわっており、
人間自らが作り上げた寺院や仏像、聖堂やモスクなどが信仰の対象となっています。

本当の宗教というものは、人間の意識の改革、精神の変容です。
石像を拝んだり、寺院の礼拝をすることは宗教ではありません。
宗教というのは人間そのものに変革をもたらす活動であって、
寺院や教会、儀式の中には決して真理も人間の変革もないのです。

生の偉大さ、美しさというものは、神仏や仏像の中にはありません。
人が作り上げた厳かな建物、宗教的と言われる建造物の中にもそれはありません。
宗教とは人間の「心」を変えることであって、人間そのものの変容です。

人の手が作り上げた仏像の美しさと、生そのものの美しさは、まったく別のものです。
真の美しさは「生」そのものにあります。
しかし現代の宗教はその「生」から離れ、儀式や祭事、祈りや崇拝ばかりになり、
本当の「宗教」と呼べるものが失われています。

人は伝統や型にはまった儀式等の固定観念から離れ、
また各国独自の文化や信仰のあり方からも離れ、
自分で「生」というものを変え、新たに見出し、発見しなければなりません。
それが本当の宗教というものです。


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