宇宙の摂理を受け入れる

2012年6月13日

宇宙の摂理を受け入れる

宇宙の摂理を受け入れる

人がこうむる苦しみと悲しみの運命というものは様々ですが、
そのほとんどは「受け入れたくない現実」でしょう。
受け入れたくない現実だから人はその自分の運命を前にして苦しむのです。
自分の人生、自分という人間、自分の希望や輝かしい未来─
その喜びと幸せに溢れた現実、その全てが傷つき、失わせるものが苦悩の運命だからです。

受け入れたくない現実を受け入れることは辛く苦しいことかもしれません。
それは自分の人生の希望や未来を全て捨てることになるかもしれません。
自分というものが根絶やしになってしまうこともあるでしょう。
しかし、運命の苦しみと悲しみを超えるには、
逃げられない運命から顔を背けず、逃げ続けようとすることなく、
その運命そのものを受け入れるしかありません。

逃れられない運命を受け入れるということは、
嘘偽りのない全き「現実」を受け入れるということです。
その現実、虚偽でも幻想でもない「現実」は真実なるものです。
そしてそれが真にあるがままの現実であるならば、
その「現実」「運命」には、確固とした宇宙の意義が宿っています。

「逃れられない運命」というものほど、全き宇宙の意義を内包しています。
なぜなら、それは真の宇宙の現実、その摂理そのものだからです。
よって、自分に降りかかった運命を受け入れるということは、
厳粛な宇宙の摂理─生命の摂理─を受け入れるということにほかなりません。

あるがままの現実を受け入れ、認めること。
それは宇宙そのものを、生命の働きそのものを愛するということです。
この愛によって、人は宇宙そのものと融和し、命の真理を見出します。
この融和と悟りは、あるがままの現実をそのあるがままに受け入れる心から起こるのです。


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