心の苦しみの元凶

2012年6月5日

心の苦しみの元凶

心の苦しみの元凶

 

人間の心の苦しみ、その根となっているものは何でしょうか。
一体何が私たちに心の苦しみを与えているのでしょうか。
苦しみの元、苦しみの根源は何でしょうか。

人間の心の苦しみの根─それは「自分」というエゴのあります。
ほかならぬ「自分─私」こそ一切の苦しみの元です。
自分自身に執着すること、そのエゴが心の苦しみの根源なのです。

私たち人間は、当たり前のように「自分─私」というものを持って生きています。
そしてその「自分─私」に執着し、固執し、それを守りながら生きています。
「私」「自分」「自己」「我」─それぞれ言葉は違っても意味は皆同じものです。

私たちはこの「自分─私」という意識を中心にして生きており、
それなしには人生というものはないと言ってもいいほどでしょう。
それくらい人間には「自分─私」という自己意識が深く根付いています。

人生とは「私の生」「自分の生」であり、その達成や成功、夢や希望、理想や野心、
こうなりたい、ああなりたい、自分を高めたい、自分を失いたくない─
その絶えざる心の欲望、心の防衛、心の闘い。
それが「自分─私」というものであり、私たちの生き方、人生です。

誰もが当然のように「自分─私」を持って生きており、
それと同時にその「自分─私」というものを失うことを恐れながら生きています。
つまり私たちは「自分」に依存し、執着し、守り、それゆえ闘いながら生きているのであり、
この自己自身への執着、「自分」というものを何とか保持しようという心の闘争こそ、
まさに人間の苦しみの根、苦しみの原因なのです。


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