私たちが背負うもの

2012年5月30日

私たち人間一人一人は、それぞれに全て違った運命を背負っており、
そこから生じる苦難の経験、不幸の現実も人によって大きさや形は異なります。
苦難の道のりは本当に長い場合もあり、それは1年、5年、10年、それ以上なることもあります。

しかし、たとえそれがどんなに長く、辛く、苦しい不幸の運命であろうとも、
それは宇宙の摂理であり、厳粛な生の活動であり、確固として意義を持ったものです。
意味のない不幸の現実、意味のない苦しみの現実というものはありません。
運命は私たちを苦しめるかもしれませんが、
その苦しみ、その苦難の道は無意味なものではなく、その人に必要なものです。

自分が「生」をどうするかではなく、「生」が私たちに何を教えようとしてるのか。
運命、その苦しみ、不幸は私たち一人一人に何を呼びかけているのか。
自分が背負った運命、苦悩と悲しみ、それは何を訴えかけているのか。
その宇宙の声に、命の活動の声に耳を澄ますこと、読み取ること。

自分の背負った運命と真正面から向き合い、その現実をしっかりと受けとめて生きるか、
それとも一生そこから顔を背けて生きるか、そのどちらかしかありません。

自分の背負った運命を呪うのではなく、その自分だけの運命を愛すること。
その運命が自分を導き、教え、変え、何か重要な真実を悟らせようとしていることに気づくこと。
運命がもたらすものが自分を鍛え、成熟させ、新しい生の扉を開こうとしているということ。
その苦しみの運命が、宇宙が自分にもたらした痛みの働きが、
生に対する深い理解と洞察、新たな意識の目覚めを与え、
自分をまったく異った生の次元に飛躍させ、上昇させるということ。
それゆえ自分に降り注いだ不幸、苦悩の現実をそのあるがままに愛すること。
自分に与えられた自分だけの運命を受け入れ、それと共に生きること。

この気づき、宇宙と運命との融和こそ、
人間を解放し、かつ変革し、新しい生の次元へと飛躍させるものです。
人間が背負う苦しみと悲しみの運命は、新しい生へと導くためにあります。


Trackback URL

http://spiritual-public-foundation.org/message/2705/trackback


世界を変える