運命が人間を運ぶ
2012年5月14日
一人一人の人間に与えられた苦悩の運命というものには、必ず意味があります。
意味があるからこそ、その苦しみ、その不幸は人間に訪れます。
意味のない苦しみ、意味のない不幸の現実というものはありません。
それはその人自身が経験し、生き、学び、自分自身が変わるためにあります。
人が不幸と苦悩の運命を背負うのは、
その人がその運命から何か重要なことを学ばなければならないことがあるからです。
人はその運命に強いられるままに、運ばれるままに、導かれるままに歩まなければならないでしょう。
苦しみと不幸の運命は、その人に何かを教えるべく、悟らせるべく働きかけているのであり、
それは人間を変革しようとする宇宙の働きかけ、偉大な創造的なエネルギーと言えます。
その人だけが背負った運命は、その人が歩むべき道を自ずから指し示すでしょう。
それは一種の啓示であり、人がその啓示の光に気づけるかどうかが重要です。
人は、自分に与えられた運命とその意味を悟り、その運命を愛し、
それと共に生きることで「生」はまったく新しいものとなり、
人間と意識のあり方そのものも大きな変容を迎えることになるでしょう。
運命というものは、宇宙が人間にもたらす変容のきっかけであり、その力です。
その運命が、人間を変え、成長させ、生まれ変わらせます。
人間を新生させること─それが運命の働き、その意義であり、
人は自分が望みもしないのに新しい生の大地へ運ばれるのです。
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