「心」という存在

2012年5月10日

人間は心を持ちます。
心があるから様々な感情が湧き、同時に苦しみや悲しみを持ちます。
このような「心の動き」というものは、それ自体に意義があります。
意義がなければ「心」というものは存在しないでしょう。
それは意義があるから存在し、動いているのです。

「心が存在する」ということは生の大いなる奇跡です。
私たちは自分で心を創り、動かしているわけではありません。
目に見える全てのものが宇宙の叡智によって支えられているように、
目に見えぬ心も宇宙の叡智によって支えられています。
心もまた宇宙の神秘を内包しています。

人生とは、心のあり様です。
心が私たちを動かし、人生を形作っています。
喜び、悲しみ、苦しさ、楽しさ―その全てが心であり、
そしてまた、人間の生活、行為、言動を決めているのも心です。

心が人間の人生を左右しています。
その心の動きに「気づく」ことはとても重要なことです。
心の動きに気づかなければ、人は心というものの意義深さを逃してしまうでしょう。

人間の行為、今自分が行っていることは、心を元にして起こっていることです。 
心の動きが、人間の行為、その生活の全てだからです。
心の動きに気づくとは、自分自身の生に気づくことです。
自分自身の生に気づかないならば、無知のまま生きることになります。

人間を、そして自分自身を深めていくには、
「心」というものの活動性に気づかなければなりません。
心の動きに気づくことで、自分自身を理解し、自分自身を変え、
そして生というものを新たにすることができるのです。


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