あるがままの生を愛すること

2012年5月10日

自分がこうむった運命を、あるがままの現実を、ただまっすぐ受け入れ、認めること。
それが宇宙のあるがままの現実、嘘偽りのない現実だからこそ、それを心から受け入れること。
あるがままの現実をそのまま認め、受け入れること。
それは同時に宇宙そのものを愛すること、あるがままの生そのものを愛することです。
あるがままの宇宙、あるがままの生は、真実そのもの以外にありません。

自分が背負った運命を、宇宙が「背負わせた運命」を愛すること。
なぜ愛するかと言えば、それは正真正銘の真の「現実」だからであり、
自分だけが生き抜かなければならない確固とした意義を持った「生」だからです。

運命を受け入れることは、現実を、そして「生」を愛することです。
なぜなら、その嘘偽りのない現実は、生の真実─宇宙の摂理─以外にないからです。
人間は、”あるがままの現実”をそのあるがままに受け入れることによって苦しみから解放されます。
あるがままの生の現実を、自分の運命をそのまま受け入れ、何の反抗も否定もせず、
その運命と現実を宇宙の摂理として、命のあり方として愛するのです。

こうして人は、自分の運命と融和し、宇宙そのものと融和し、
その運命が「自分の生きるべき道」、「自分が生きなければならない生」であると悟り、
もはやどんな迷いも悩みもなく、自分に与えられた運命と生を従順に全うしようとするでしょう。
運命への反抗が終わり、全てを受け入れたとき、人は自由になります。
それは宇宙という大きな全てに身を任せ、自分を投げ出してしまうことから生まれる自由です。

人は、あるがままの現実をそのあるがままに受け入れることによってのみ、
自らの精神を解放し、自由にし、人としての真の生き方を見出すのです。
真理は、あるがままにあるものと共にあります。


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