エゴという元凶

2012年4月26日

自己、自分、私、我─
このエゴこそ人間にとっての苦しみの牢獄であり、最大の障害です。

むしろ人間にとっての心の障害はエゴしかないと言ってもよく、
そのエゴ─自己執着─に囚われているかぎり、苦しみが終わることはありません。
「私」こそ苦しみであり、苦しみの根であり、その全てなのです。

「私─エゴ」と「苦しみ」は一つであるということ。
「私」なくして苦しみはなく、
苦しみがあるところに必ず「私」へ執着するエゴがあるということ。
この事実、真理を見ること、悟ることが重要です。
なぜなら、ここに苦しみからの解放の理解と洞察があるからです。

私たちは、自分の苦しみを通して、この真実を学びます。
苦しみそのものが、私たちに教えるのです。
自分自身が生み出した苦しみを体験し、その心の痛みを味わうことで、
そこから苦しみへの洞察と理解が起こります。
人は自分のエゴ、自分の執着、自分の弱さや未熟さを理解し、
「自分」こそ苦しみの元であるということを見出していきます。

自分の苦しみの元凶は、自分自身─つまりエゴ─にほかならないという悟り、
この悟りが私たちに心の真の自由をもたらします。
この悟りがあるには、私たちは苦しみの経験のプロセスを通らなければなりません。
人は自らの苦しみを通して、自分の元凶に気づくのです。


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