死への恐れを超える

2012年4月17日

死への恐れを持つことなく生きることはできるでしょうか。
もし私たちが死を恐れることのない人生を歩めるならば、
その人生はまったく異なった意識と次元を伴ったものになるでしょう。
そしてそこには、完全な自由があります。
その自由は空を飛ぶ鳥のように開放的なものであり、
そのような自由のある生は常に喜びと安らぎに満ちたものになるでしょう。

この真に自由な生を実現するには、一体私たちはどうすればいいでしょうか。
死から目を背け、逃げ続けても、死への恐れはなくなりません。
死は紛れもない現実であり、この運命からは誰も逃れられません。

よって死への恐れなく、
真に自由な生を実現するために私たちにできることはたった一つしかありません。
それは死という現実から目を背けないこと、死という「現実」を受け入れ、
それと真正面から向き合うことです。

「死」というものをしっかり見つめ、直視し、
その現実から「死とは何なのか」「死を恐れるとは何か」ということを自分で学ぶことです。
死を見つめることによって、死というものの真実、
その本質を理解し、それを自分の中に取り込むことです。

「死」という現実を理解しないかぎり、死への恐れはなくなりません。
死というものが持つ真実と意義深さを理解するためには、
現実の死そのものを見つめなければなりません。

死というものを見つめ、それをそのまま受け入れることによってのみ、
私たちは死というものへの恐怖を手放していきます。
なぜなら、死からは誰も逃れられないという現実を直視することで、
精神はもはや死に対して無駄な抵抗をすることはなくなるからです。

死を受け入れた心のみが真に自由であり、
そのような心は死の恐怖を超えて生きます。


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