「人間」という存在

2012年4月13日

「人間が生きている」ということは不思議なことではないでしょうか。
私たちはこのことになんの驚きも感じずに生きていますが、
「人間が存在する」「人間として生きている」ということは、
恐ろしいほどの奇跡ではないでしょうか。

人間という「生命」が存在することは、当たり前のことなのでしょうか。
それとも、それは測り知れない意味をもったもの、生の奇跡、聖なる何かでしょうか。

なぜ私たちは驚かないのでしょうか。
なぜ不思議がらないのでしょうか。
「人間が存在する」ということは、驚くに値しないことなのでしょうか。

もしこの世に奇跡があるとすれば、
「世界が存在する」という以外に奇跡はあるでしょうか。
そしてその世界の中に「人間」という生命が存在すること—
それもまた途方もなく大きな奇跡なのではないでしょうか。

にも関わらず、大抵私たちは何の驚きも持たず、
あたかも「生きている」ということが当たり前であるかのように過ごしています。
本当にこの世に「当たり前なこと」などあるのでしょうか。
それとも「奇跡」しかないのでしょうか。

人間が存在すること、人間として生きているということ。
「世界」が奇跡であるならば、「人間」という存在もまた奇跡です。


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