苦しみから学ぶ

2012年4月12日

精神的な苦悩というものは、私たちに多くの学びを与えてくれます。
苦悩を通してこそ人は真に学び、真に成長します。
苦しみから逃げようとばかりする人は、何の成長も得られないでしょう。

いかに苦しみから逃げるか、避けるかではなく、
苦しみを苦しみとして受け入れ、その苦しみを生きること。
苦しみの意味は「苦しむこと」にあるのであって、
その苦しみから逃げることにあるのではありません。

精神的苦悩はそれが苦しく辛いものであるからこそ意味があるのです。
なぜなら、その途方もなく重く辛い苦しみの連続は、人間精神を根底から鍛え上げ、
新たなる理解と洞察をもたらし、生における真に重要な知恵と真理を学ばせるからです。

たとえそれが恐ろしいほどの苦悩であろうとも、それに留まること。
人間として最低の次元にまで落ち込み、希望も未来も心の支えも全て失い、
その極限の苦しみに陥ったとしても、そこから逃げないこと。
もはやその「現実」を受け入れるしかないという心の苦しみの果てに、
人は真の自由と生の光を見出すのです。

苦しむことで人間は新しい生を見出します。
苦しみが私たちに新たな扉を開けさせるのです。
苦しみの持つ価値は無限であり、これが人間の偉大さでもあります。
なぜなら、苦しむことによって成長するのは人間という存在だけだからです。


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