恐怖と向かい合う
2012年3月27日
私たち人間は「恐怖」という感情を持ちます。
恐怖という感情は私たちにとって大きな重荷です。
恐怖がそこにあるとき、心の自由は決してありません。
恐怖が人生を覆ってしまうとき、生きることは苦しみになります。
人生に対する不安、焦り、苦痛—こうしたものも恐怖に縛られた心から起こるものです。
なぜ私たちは恐れるのでしょうか。
「恐れる」ということは一体どういうことなのでしょうか。
私たちの多くは、この「恐怖」という感情を理解していません。
自分自身の恐怖と真剣に向き合って、その恐怖の原因と根源を突き止めようとしないのです。
恐怖を理解していないからこそ、恐怖という感情に何度も囚われます。
私たちは、自分自身の恐怖と真に向かい合い、それを学ぶことで、
恐怖という感情の真実を悟ることができます。
そして、恐怖という感情を一切持たない生き方を学ぶこともできます。
すべては、私たち一人一人が自分自身の恐怖から顔を背けず、そこに留まり、
その恐怖そのものから「恐怖」というものの真相を自分で掴めるかどうかです。
自分の恐怖を終わらせるのは、自分自身にほかなりません。
恐怖というものと正面から向かい合って、
「恐怖とは何なのか」「自分は何を恐れているのか」ということを、
自分ではっきりと理解したとき、そのとき恐怖というものに終止符が打たれます。
恐怖から逃げ続けても何の解決にもなりません。
恐怖から逃げようとする心もまた恐怖に囚われています。
恐怖と向き合い、そこに留まり、恐怖の真相を見抜くこと。
自分自身で恐怖を終わらせることに意義があるのです。
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