生きていることの意義

2012年3月16日

花や植物は太陽の光を浴びて生長していきます。
やがて枯れるときは、地に種を残して自らの使命をまっとうします。
その種からまた新しい生命が息吹きます。

野生の鳥たちは、生きるためにエサを探し、
時期が来るとヒナを育て、命を未来へと繋げていきます。
昆虫、魚、あらゆる生物が命そのものを生きています。
彼らには何の疑問もありません。彼らは自らのまっとうすべき生をわかっているからです。
だからこそ何の無秩序も混乱もなく、ただその使命と意義のままに生きています。
大いなる沈黙の中で、彼らは無言で生命を燃やし尽くすだけでしょう。

これら全ての生物、存在を支える大自然もまた宇宙の摂理のままに生き、動いています。
何もせずとも風は吹き、川を流れ、雨は降り、星は瞬き、太陽は昇り、そして沈みます。
森羅万象、宇宙全体が生命の摂理に従って生きています。
そこには「なぜ生きるのか」「なぜ存在するのか」という問いはありません。
生きるがゆえに生き、存在するがゆえに存在する。

生きること、生きようとすること、存在すること、存在し続けようとすること。
それが命であり、命の意義だからです。

「なぜ生きるのか」ではなく、「生きている」ということ。
「なぜ存在するのか」ではなく、「存在している」ということ。

「生きている」ということそのものに生の意味があり、
「存在している」ということそのものに存在の意義があるということ。

よって私たち人間も、他の生きる意義を探し求める必要はありません。
なぜなら、生きてているということそれ自体が無限の意義を持っているからです。
人間もまた生命であり、宇宙の摂理の中で存在しているのです。


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