感受性の尊さ

2012年2月28日

「生」を敏感に、深く感じられる精神こそ類まれなものです。
「生」を感じることは、リアリティそのものを感じることです。
そしてリアリティを感じるには、生に対する感受性が必要です。

私たちのほとんどは、世界や生の神秘に対して無関心です。
もしくはそれに対する感受性が乏しいと言えます。
深く、豊な感受性があるからこそ、
その人間の生そのものもより深く、より豊かになるのですが、
大抵私たちは感受性が枯れているため凡庸な生を送っています。

「生」に対して敏感であること。
「生」を常に新しい心で感じられること。
「生」をより驚きをもって見つめられること。

生の神秘、宇宙の奇跡、神の聖性と出会うのは、
感受性が爆発している精神です。
この感受性の爆発こそ「生」を感じさせるものです。

習慣や文化、伝統や知識にはまっているならば、
瑞々しい感受性は埋もれてしまいます。
あらゆるものから脱却して精神を空っぽにすること。
その何もない無の空白が限りない感受性の広がりを作ります。

精神が無限の空白であるならば、
人間の感受性も無限の広がりをもつのです。


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