書物の言葉を超える

2012年1月13日

宗教やスピリチュアルの世界では、
本というものの重要性が幅広く認知されています。

しかし、本の言葉に囚われすぎるのも問題です。
特に宗教やスピリチュアルというものは、
その人の人生そのものと精神構造に大きく影響を及ぼします。
必ずしも本の言葉が良い影響を与えるとは限りません。
時には悪影響を与えることも少なくありません。

他者が書いた本の言葉をそのまま受け入れ、
それを普段の生活と行為の中に取り入れてしまうならば、
そのような人生は言わば他者の言葉の奴隷になってしまいます。
なぜならそれは、他者の言葉通りの型枠にはまった生き方だからです。

悪いことに、世間に出回っているスピリチュアル系の本の中には、
「ああしなさい」「こうしなさい」という口調で書かれたものがあります。
そして多くの人々は、その言葉に容易に従ってしまうのです。
これでは他者の命令に従うだけの人生です。
それはとても危険なことで、自分の精神を麻痺させることです。

本の言葉に頼らないこと、そして縛られないことが重要です。
真に自由な生は、どんな言葉にも教えにも従いません。
自由であるとは、真に自発的であるということです。
つまり、他者に頼らず、自分で自分の人生を歩むということです。
自分で「生」の発見の旅に出るということです。
それこそが本当の「宗教」です。

本の言葉に頼ってはいけません。
「生」は、あなた自身がたった一人で旅するものなのです。
生の真理を見出すのは、あなた自身です。


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