世界が存在するという奇跡

2011年12月28日

私たちは、普段何気なくこの世界で生きていますが、
本来「世界が存在する」というのは驚くべき奇跡ではないでしょうか。
しかし、世界が在るということがあまりに当たり前すぎて、
何も感じなくなってしまっている人々がほとんどです。

世界が存在するということ。
これは恐ろしいほど驚異に溢れたものではないでしょうか。
そしてそれは、大いなる奇跡に溢れたものではないでしょうか。
私たちはこの驚異を、奇跡を感じているでしょうか。

世界は神秘に満ちています。
世界が存在するということ自体、信じられないほどの奇跡です。
この世に当たり前なことなどありません。
すべてが神秘と奇跡に溢れています。

なぜ私たちは「世界」に対して不思議な感情を抱かないのでしょうか?
「世界が存在する」ということは、とても神秘的で不可思議なことです。
本来それは驚くべき事柄であり、当たり前なことではありません。
しかし私たちは、世界に対する神秘的な感情を失っているようです。

世界の神秘を感じられる心というのは、無垢で新鮮な心でしょう。
生まれて初めてこの世界を目の当たりにするような、
そういう新鮮な心を持つことができれば、世界の神秘を感じられるはずです。

知識や科学、既成概念に囚われず、むしろそれらをすべて捨てて、
常に全く新しい目と心を持つならば、
私たちは刻々と世界の大いなる神秘を感じることができるでしょう。

何ものにも汚されていない無垢で空っぽな精神、その感受性こそ、
人間にとって最も尊い宝物です。


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