心を丸裸にしてみる

2015年7月27日

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現代では、知識を身につけたり、
自分の中に何かを蓄えたり、纏ったり、
または何かを抱え込むことによって、
悩みから抜け出したり、自らの身を守ったりするのが普通ですね。

しかし、こうした自分の抱えているもの、知っていること、
心が所有していると思っているものは、
同時に私たちの重荷となってしまうこともあります。
抱え込んだもの、背負ったもの、知っていることが重要になりすぎて、
それを失うことへの恐怖や不安や、
自ら抱え込んだものによって悩んだり、苦しんでしまうことがあります。

昔の人の教えでは、こういうことが言われていました。

『困ったときは裸になれ、ほっぽり出せ』

自分の心が纏っているもの、所有しているもの、
抱え込んだり、背負い込んでいるもの、
そうしたすべてを手放して、空っぽで裸になれという教えです。
自分の抱え込んでいるものが他ならない自分の重荷であるので、
その重荷を全部手放してしまうということ。
それは赤ん坊のように、心を丸裸にして、空っぽであることです。

すると、心は重い荷を下ろし、身も軽々とし、
それまで抱え込んでいた悩みや問題にもとらわれなくなる―
知識や、心に何かを蓄えこむことに偏りがちな現代において、
昔の人々のこうした単純明快な教えは、
今の時代の私たちにとってとても必要なものかもしれません。

もう一度、自分の心や生活を見直してみて、
自分が何かを背負ったり、抱え込んだりしていたら、
そんな自分の心に気づいて、手放してしまうこと―
このことは大いなる智慧の一つであり、
そこから生まれる心の自由こそ、大切なものではないかと思います。


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