本当の幸せ

2015年7月24日

泡

幸せとは何でしょうか。
本当の意味で幸せを感じるとは、どういうことでしょうか。

もし「自分が幸せだ」と考えたとたんに、
幸せはなくなってしまうのではないでしょうか。
何かをしていて喜びが溢れているとき、
自分が喜んでいると意識したとたん、喜びはなくなってしまいます。
このことに気づいたことはないでしょうか。
つまり、幸せは自意識の中にはないものです。

例えば、
「自分は善良な人間になりたい」と言ってそれを追い求めるとき、
そこに善良さはあるでしょうか。
それとも、あるがままの自分を見つめ、観察し、理解するから、
ごく自然に善は花開くのではないでしょうか。
「私は謙虚になろう」と繰り返し考え、意志によってそれを求めるなら、
それは謙虚さと言えないかもしれません。

こうなりたい、ああなりたいという意志―自我の欲望―があるとき、
善や謙虚な心は消えてしまうのではないでしょうか。
自我の欲望、意志、虚栄、追求、傲慢さ、恐れが止んだとき、
―そうした心の動きが止んだとき―
そのときに、幸せはごく自然にあるのではないでしょうか。

求めたり、意識するとき、幸せは窓から出ていってしまいます。
幸せは、そっと窓を開けておけば、
知らず知らずのうちに風のように入ってくるものではないかと思います。
しかし、幸せを期待したり、意識的に求めたりすれば、
それは決してやってくることはないかもしれません。

自我(エゴ)の欲求や追求、願望や衝動が理解され、
それが終わったときにのみ、幸せはあるはずです。

 


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