「生」の流れ、心の浄化
2015年7月3日
川の流れは、とても美しいものです。
川の水は、すべてを洗い流し、清めます。
人間の精神もまた同じです。
精神が昨日の記憶のほこりを洗い落とし、
常に清く、精神本来の清浄さをもつことはとても大切です。
川はあらゆるものを受け入れます。
下水、汚れたもの、投げ捨てられたもの、ゴミ、枯れ葉―
にもかかわらず、川はすべてを洗い流して、みずからを浄化します。
それは、あらゆるものをただすべて受け入れ、
なおかつ、自らを常に新たに、清浄であり続けるのです。
清浄さがなくなり、汚染されてしまうのは、池や小さな水たまりです。
なぜならそれらは、すべてを洗い流す川と違って、
生き、流れていないからです。留まって停滞してしまうからです。
人間の精神も、そのようになってしまうと、
清浄さを失い、新鮮さを失い、すぐに停滞してしまいます。
そこで、精神は自らの水たまりを作らずに、
川のように常に流れて、清浄で新たでいることができるでしょうか。
一箇所に留まることなく、停滞することなく、
過去のすべてを洗い流して、川のように刻々と生きることができるでしょうか。
そうでなければ、精神は小さな水たまりの中で停滞してしまいます。
すると、習慣、葛藤、退屈、空しさ、憂うつ、寂しさ―
こうしたものが出てきてしまうでしょう。
どんな過去も、記憶も、経験も、すべてを洗い流して生きることは、
精神そのものを清浄にして、同時に新鮮で、はつらつとして、
川のように勢いよく、活き活きと生きることです。
そのような精神だけが、昨日(過去)の重荷と問題を背負わず、
自由に、清らかに、停滞せずに日々を新たに生きることができます。
そのような精神こそ、創造的で、豊かです。
「生」は、刻々と流れているものです。
生き、流れているからこそ、本物の生です。
自ら小さな水たまりを作り、そこに留まらず、過去に縛られず、
「生」そのものとして活き活きと流れること。
そこにこそ、本当の自由、幸福、豊かさががあるはずです。
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