しなやかな智恵で生きること
2015年7月2日
心をしなやかにして生きることが大切です。
本当の心の強さやたくましさは、ごわついた堅さにあるのではなく、
風のようなしなやかさにあります。
木もまた、強風に吹かれてもしなやかになびきます。
そのような、しなやかさこそ、本当に強さです。
人生には様々なことが起こります。
突如として多くのことが―苦しみや悲しみ、不幸―が私たちに訪れます。
しかし、それらの問題にただ抵抗するだけでは、
問題を解決することは難しいでしょう。
それらの問題を終わらせるために、
人には、無限のしなやかさと、純真無垢な心が必要です。
生はとても複雑で、問題も多く起こます。
そこで人は慎重に、注意深く、気づきと自覚をもち、
しなやかな智恵で人生を歩んでいかなければなりません。
重要なのは、私たちの心の中にあるものです。
自分自身のすべての心の動き、感情、思考に気づいていること。
それらに注意を払い、気づきながらも、
その感情や思考に縛られずに、とらわれることなく、
ただ流れるままに、それを去らせること。
そうすれば、思考や感情から生まれる問題が根づくことはありません。
問題を根づかせてしまえば、それにとらわれ、苦しみが続いてしまいます。
しなやかに生きるカギは、ここにあるはずです。
心の問題を根づかせず、ただ気づき、それを流れ去るままにすること。
自分の思考、感情の問題を根づかせないこと―
自分の心を自分で非難したり、判断したりせず、
ただ自然に見つめ、気づくことは、心のしなやかさを生みます。
抵抗したり、反発するのではなく、
ただ気づいていること、それらを根づかせないことです。
人は自分自身の中の心の動きに十分に気づき、
根づかせることなくそれを知覚し、理解していければ、
あらゆる物事は正しく整然としてきます。
そうすれば、物事は自分の側で何もせずとも、
おのずと正しくまとまってくるでしょう。
それを生み出すのは、ごく自然な気づきと、しなやかな心持ちです。
自分自身を知ることから、生活の中に正しい秩序が生まれます。
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