J.クリシュナムルティのメッセージ NO.38

2015年6月30日

Boy Drawing line in the sand

「関係」とはとてつもなく重要なものです。
人生とは、関係です。
しかし、私たちの多くはいとも容易に、
特定の固定した関係にはまりこみ、
物事をもちろんのことと思い込み、その状態を受け入れ、
変化を恐れ、不安定に向かう動きから逃げようとします。

心があまりにも整理され、固定され、拘束されているので、
瑞々しい新鮮さを受け入れる余地がなくなり、
生の清々しい息吹を取り入れる機会をなくしてしまうのです。
私たちは関係を、硬直した、扱いやすいものにしてしまい、
ゆえにそれは芳香を、その美を失ってしまうのです。
こういったすべては、人が愛していないがゆえに起こるのです。
愛は、もちろん、すべてのうちで最も偉大なものです。

なくてはならないものは、新鮮さ、新しさの性質、その心です。
もしそれがなければ、人生は日課、習慣、退屈で単調なものになるのです。
しかし、愛は習慣、単調でうんざりさせるようなものではありません。

愛は、驚き、新しさ、創造性の感覚です。
多くの人はこのような感覚をなくしてしまっています。
日々の生活の中で、あらゆるものをもちろんのことと思い込み、
この安心感―心の安定、習慣―が、実は自由を損ない、
不安定を恐れさせ、それゆえ愛もまた失われるのです。

愛は、恐怖をもちません。
本当に恐怖から自由なとき、愛はあります。
この愛が、生の新鮮さ、驚き、美、豊かな息吹をもたらします。
そして、愛がある心とは、純真無垢でいることです。

過去の経験や、固定された知識をぬぐいさり、
どんな荷も負わずにいること―これが重要なことです。
そのような純真無垢な精神だけが、
自由で、新鮮で、機敏で、豊かで、しなやかでいることができるのです。


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