瞑想―自分の心を知る

2015年6月25日

日の出

瞑想とは、私たち自身の心を理解する過程です。
心が、自分自身の動きをしっかりと理解しなければ、
そこから生まれる行動は必ず問題を起こします。
自分を知ること、自覚をもたないかぎり、
人生における多くの心の問題は解決できません。
瞑想を通して自分自身を知るということが不可欠です。

しかし、自分自身を知るということほど難しいものはありません。
なぜなら、私たちの心は絶えず動き、思考でいっぱいになり、
次々と積もってゆくからです。
そこで、どのような時でも、心と思考の動きに気づいていること、
深く気づいて、その意義を理解することが重要です。

自分自身を本当に理解し、
自らの心の内容、その問題や苦しみを見るためには、
心のそのものが静かで、思考も緩やかに静まることが必要です。
心の静けさから、本当の理解が生まれます。
その静けさを通して「自分を知っていく」ことが、瞑想の一つの過程です。

自らの心の動き、思考の動き、感情の動き―
それらにしっかりと気づいていくことで、心は自然と静まり、
やがて完全に静寂になります。理解によって、心が静かになっていきます。
そのときには、どんな欲求や衝動、恐れもなく、
そこからさらに深く、自分を理解していくことができます。

静けさの中で、自分を深く理解することで、
そこに真理であるものが生じてきます。
心が本当に静かであるところに、真実が生じてきます。
真実を経験する「自分」というものはありませんが、
心そのものが完全に静かであるので、自然と真理が生じてきます。
もし「自分」という中心があれば、そこに真理はありません。
真理は、ただ静かな心があるところに生じます。

このすべての過程が瞑想の運動です。
そしてこの瞑想の働きには、終わりはありません。


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