自由と愛について

2015年6月18日

舞い散る葉っぱ

自由と愛は伴います。
心が真に自由でなければ本当の愛はなく、
愛がなければ心は自由ではありません。
そこで、自由と愛があるためには、
私たち自身の中の「依存」の問題を理解しなければなりません。

私たちは、ある非常に深い依存を抱えています。
それは、自分の幸せや満足のための、他者への依存です。
“自分のために”誰かに依存することです。
しかし、そのような依存があるところには、心の自由はありません。
そしてまた、依存のあるところには愛はありません。
依存には、必ず恐れや不安、怒りや敵意、嫉妬や憎しみ、
または喪失したときの悲しみや苦しみが伴うからです。

自由であるためには、
この内的なすべての依存を断ち切る必要があります。
そして、なぜ依存しているのかを理解しなければ、
心はその依存を断ち切ることはできません。
内的な依存のすべてを理解して、本当に離れてしまうまでは、
決して心は自由であることはできません。
依存というものの理解の中にのみ自由はあります。

依存は、愛ではありません。
依存からくる愛は、心配や嫉妬や恐怖といったものに縛られ、
それは愛というよりも自己執着(自己依存)です。
内的に人に依存するというのは、
自分がその人に愛されたがっているということです。
愛してもらいたいから、依存してしまいます。
私たちは愛されたい、何か報いが欲しい―
それゆえに相手を求め、求めることで依存が生まれます。

本当の愛、自由は、依存から生まれるものではありません。
誰かが愛してくれるから、お返しに愛するのでは、
それは単なる取り引きで、本当の愛ではありません。
本当の愛とは、何の報いも求めず、物乞いの器も出さず、
相手に与えているとさえ思わないことです。
自分のことを考えずに、ただ愛すること。
そして真の自由があるのは、そのような愛があるときだけです。
本当の愛があるとき、何の恐怖もないからです。

このことを、自分自身で見出し、理解することが大切だと思います。
本当の愛がなければ、決して思慮深くなく、謙虚であることはできません。
本当の愛がなければ、決して思いやることができませんし、
心は決して自由であることはできません。

真に自由は、自身の心の内なる依存を理解し、
そこから離れ、それゆえに本当の愛とは何かを知ることから生まれます。

 


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