チベットの叡智 ダライ・ラマの言葉 NO.2
2015年3月6日
心を本当に開発し、変化をもたらすためには一か月では短すぎます。
それではほとんど何も変わりません。
多少リラックスできるようになった、ただそれだけです。
私自身、実際にこのあたりの山中でリトリートを行っているスピリチュアル・フレン
ドに、
短期間で進歩を期待するのは間違いだと、たびたび助言しています。
たかだか一年や二年で成果を得ようというのはとても無理。年月の単位でだけでな
く、
劫(カルパ─永遠の時間)の単位で考えるのが霊性の観点というものです。
いずれにせよ大切なのは、日々の努力を絶やさないことです。
日々努力を積み上げていくことによって、徐々に変化が生じるのです。
実際の修業は、日々の修業体験に基づかなければなりません。
霊性に初めて触れた友人たちの中には、過剰な期待を抱く者もいますが、
期待を抱きすぎると、かえっていくらも経たないうちにやる気も決心も失う危険があ
るのです。
常に謙虚な心、見返りを求めない心で修行をすることが大切です。
何かを得るという観点ではなく、自分の心を磨き、正すという観点が必要です。
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