心の闘いをもたずに生きる―ありのままを生きる

2015年2月24日

バックグラウンド

私たちにとって難しい問題は、
心が劣等感を抱いてしまうところです。
優劣の感覚があり、心はいつも闘っています。
そこで、このような闘いを持たず、優劣の感覚もなく、
自由な心で、喜びある状態を発見することが大切です。

優劣の感覚、葛藤、心の闘いは、
私たちが「ありのまま」の自分から離れて、
「あるべき自分」「こうありたい自分」という思いをもつことから生じます。
その分離から、葛藤が生まれてきます。

では、この二つの分離の状態を理解して、
心の闘いや葛藤を持たずに生きることができるでしょうか。
心がいつも、「こうありたい」「こうあるべきだ」
という思いに囚われていることに気づき、
そのような心の動きを観察し、理解できるでしょうか。
その心のありようを静かに見つめ、観察し、明瞭に理解できれば、
そのとき心は自然と闘いをやめるでしょう。

「これはだめだ」「こうじゃなきゃだめだ」といった思いを挟まず、
ただ自分自身の心の動きを見つめ、観察してみましょう。
無理に努力して「心を見よう」「葛藤を抑え込もう」とするのではなく、
ごく自然に静かに心を観察し、ただ心の闘っている様子に気づくなら、
そのごく自然な気づきが、まったく闘いのない状態をもたらします。

そのとき、葛藤や心の闘いは、
花開いて枯れていくように静まっていき、
心そのものが何ものにも囚われず、自由であることがわかるでしょう。
心は「こうありたい」「なりたい」という闘いをやめました。
すると、そこには「ありのまま」の自由な心があります。
そこに、本当の美しさがあるのです。


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