「自分自身を知る」ということ

2015年2月16日

森林と地球儀

生きる中でとても重要なこと、なくてはならないことは、
自分の「心」のありようを見つめ、自分自身を理解するということです。
恐怖や不安、怒りや葛藤、寂しさ、孤独の痛み、悲しみ、虚しさ―
こうした心の問題を抱えたままであれば、
私たちは決して自由な心で生きることはできません。

大切なこと、いちばん最初にまず取り組まなければならないことは、
「自分自身の心を理解する」ということです。
つまり、自分の心の反応や微妙な動き、衝動、動機、欲、
利己的な感情や、不安定な心―
そうした心の動きに「気づく」ということが大切です。

自分の心がどのように働いているか、自分の動機、反応、
また、自分がどのように感じ、思い、考え、行動しているか、
それに気づいていること、自覚しているということ。
この気づき、自覚、知覚を通して、
私たちは自分自身を知り、その心を理解していきます。
もし自分自身を知らなければ、心の問題が必ず出てきます。

無理せず、ごく自然に心の動きに気づいていれば、
その心の本性や動機、その背後にあるものが見え、
それが明確になれば、心の問題を乗り越えることができるでしょう。
自分の心の働きを知らなければ、心は問題を抱えたままです。
自分に自覚をもち、自分自身を深く知るということが、第一に大切なことです。

どんなに学歴が良くても、良い仕事に就いていても、
またはお金持ちであったり、家庭を築いたり、自分の楽しみを追いかけても、
心が本当に自由でなければ、幸せではないでしょう。
なぜなら、心が自由でなければ、そこには必ず不安や恐怖があるからです。
もし本当に心が自由で、しなやかで、愛に溢れていれば、
どのような人生を歩もうとも、そこには真の豊かさと幸せがあるでしょう。

本当の智恵とは、自分自身の心を理解することにあります。
逆に、無知というのは、自分について知らず、
自分の心の動きや動機に気づかず、それを知覚していないということです。
自由であるためには、智恵をもたなければなりません。
智恵が花開き、自分自身の心を本当に理解することができれば、
心の問題に終止符が打たれ、真に豊かな人生を開いていくことができるはずです。


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