エゴを捨て、心を開く

2015年2月4日

バックグラウンド

私たちの多くは、様々な人間関係の軋轢や問題を抱えています。
たいていは、お互いのエゴがぶつかりあうことで、
人間関係の衝突が生まれてしまいます。

相手を理解としようとするよりも、自分を理解してもらおうとばかり考えたり、
自分のほうが正しいという利己的な押し付けや、
「きっと相手は自分のことをこう思っている」という勝手なイメージ、
自己中心的で、自己孤立的な心の壁を作るところから、
人間の関係の正しさが失われ、不調和や誤解、ぶつかりあいが起きます。
そうなると、相手を傷つけるだけでなく、結局は自分も傷つけることになります。
自己中心的な心、利己心は、結局は自分に盛る毒になってしまいます。

そこで、このような人間関係の軋轢をなくし、
また自分自身も心の自由としなやかさを持つにはどうすればいいでしょうか?
それは、相手に変わってもらうことを期待するのではなく、
自分が変わること―自分自身の心の持ち方を変えること―です。
自分の側が、自己中心的であることをやめ、
心の中に無垢(イノセンス)を持つということです。

あなた自身が無垢な心になれば、相手の無垢性もわかるようになり、
相手のことをそのまま受け入れる広い心を持つことができます。
これまであなたは、嫌いな人に対しては軽蔑や憎しみをもったり、
「なぜいつも人との関わり合いで傷つくのか」と悩み、
時には人間関係そのものに絶望することもあったかもしれません。
でもそれは、いつも自己中心的なエゴから生まれた心持ちで、
そのような自己防衛的な心を捨てて、完全に開いて無垢であるならば、
あなたは誰に対しても理解と思いやりをもち、いたずらに反発せず、批判せず、
相手をそのまま受け入れ、相手の言葉にも静かに耳を傾ける広い心をもって、
軋轢やぶつかり合いのない人間関係を作っていくことができるでしょう。

自分の側を中心にして考えるのではなく、ただ相手を受け入れ、
相手の言う言葉に耳を傾け、理解しようとする心を持てること。
自分が理解されようとしたり、自己中心的に考え込んだりせず、
完全に心を開いて、どんな時も寛容に受け入れる心を持つこと。
無垢で、開いた心―つまりそれは、愛を持つということです。

あなたが変われば、人間関係のあり方も変わるはずです。
あなたが無垢であれば、すべての人々を受け入れる心を持ち、
それによって思いやり、優しさ、気づかい、愛が生まれてきます。
相手に愛されたい、理解されたいという思いで接するのではなく、
ただ愛し、理解し、耳を傾け、受け入れる―その無垢で「開いた心」です。

そのような無垢な心には、相手に対する限りない理解と思いやりと愛があり、
その愛は同時に、自分を愛し、傷つけることのない心でもあります。
無垢は、愛そのもの、無私の美しさ、本当の美しさであり、
そのような心で人と接するならば、決して心に痛みをもたらす関係は生まれません。
このことを理解し、本当に愛をもつということが重要なことです。


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