開いた心(オープンマインド)

2015年1月28日

Boy Drawing line in the sand

先入観を持って人と接する場合、そこに正しい人間関係は築けません。
「この人はこういう人かもしれない」
「きっとこの人は私のことをこう思っているに違いない」
「私のことを嫌っているはずだ」

など、私たちはこのように先入観(イメージ)をもち、
それにとらわれてしまうことが多いです。
しかしそのような自分勝手なイメージというものは現実的ではなく、
自己防衛のために心の壁を作ってしまっているのです。

自分がこうと決めつけて、思い込んだイメージを、
そのまま相手に押し付けてしまえば、
それは本当のあるがままの相手を自分の勝手な解釈で見るだけなので、
それはまったく間違った人間関係を生みます。
それが元で人間関係に軋轢や混乱が生じるのは、よくあることです。
大抵の場合、私たちの人間関係はこのようなイメージの中にあって、
結局お互いが傷ついてしまうことが多いです。

相手に対して「こうかもしれない」というイメージを持つことは、
自己中心的な、偏見と先入観から生まれるものです。
心は自己防衛(自己正当化)のために、そのような働きをしがちです。
それはつまり、孤立した利己的な心であるということです。

ですから、どんな先入観もイメージも持たずに、
どんなフィルターも通さずに相手と接し、見つめることが、
どんなに大切なことで、正しい人間関係であるかということを、
自分自身でしっかりと理解することが必要です。
それが、人間関係を上手く作る鍵です。

自己防衛のために、先入観や勝手なイメージを作らないときにのみ、
私たちは本当の意味で正しい関係を持つことができます。
どんな先入観も、イメージも、曇ったフィルターもなく、
ただまっすぐに、真っ白な心で相手と接することができれば、
そのとき、私たちは本当に直接に「関係」することができます。
まっすぐに見つめられる心、それは「開いた心」です。
自分中心の殻に閉じこもった心、孤立した利己心とは正反対のものです。

開いた心―
それは曇りなくまっすぐ相手と接すること、
先入観やイメージ(想像や勝手な推測)、また批判や判断をせず、
何の障壁も持たず、閉じこもった利己心もなく、
自分を忘れて本当に心を開いて接することができる心です。
この開いた心から、私たちは直接に、ありのままに、
正しい関係を持つことができるはずです。
しかし、相手を批判したり判断した途端、この関係は崩れてしまいます。

単に見つめ、ガラスのような透明な心で接し、
鋭く機敏でありながらも批判や判断をせず、勝手に結論を下さず、
ただまっすぐに接することができれば、
驚くほど心が自由で、しなやかで、愛に溢れていることが分かるでしょう。
そのとき、あなたは何ものにも依存せず、縛られず、恐れず、自分に執着せず、
どんなものもすり抜ける風のように自由な心で、
いかなる軋轢や苦痛も持たずに生きていくことができるでしょう。

あなたが自由であれば、おのずとそこには愛があります。
あなたが自己中心的であることをやめ、
利己的であることをやめればやめるほど、それだけ愛はそこにあります。
利己的でなく、それによって自己を守るための壁も持たず、
曇りのないまっすぐで透明な心が、愛をもたらします。
そして愛があれば、どんな行動をしようとも、それは正しい行動であり、
そこにはおのずと善の花が開いているのです。


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