「寂しさ」を乗り越える

2015年1月9日

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「一人でいる」ということと、「寂しい」ということは、
まったく違うものであるということに気づいたことがあるでしょうか。
たった一人でいても寂しくなければ、それは自由であること、
何ものにも依存せず、心が縛られていないことを意味します。

寂しいという感情は、心が誰かに依存したり、
自分が周囲から取り残されている―といった思いから起こります。
つまり、「自分はひとりぼっちで何もない」という不安です。
多くの人は、無意識にこのような気持ちを感じたことがあるはずです。

ではどうすれば、このような不安感を乗り越えるられるでしょうか。
それはまず「自分自身を愛する」という気持ちを持つことから始まります。
自分が自分自身の最良の友であるということ、
自分一人でいても心が安らぎ、自分を愛していれば、
決して寂しいということはありません。

人は自分自身を本当に大切にして、愛するようになったとき、
初めて他者も本当に愛することができます。
自分の寂しさから相手を求め、その心の依存から相手を愛すれば、
それは本当の愛ではなく、利己心からの愛になります。
その利己心からの依存は、寂しさからくるものです。
寂しさからくる感情は、本当の愛ではありません。

ですから、まず最初に「自分を愛する」ということを学ばなければなりません。
自分を愛することは、利己的(自己中心的)になることではありません。
むしろその逆で、利己的にならずに自分を愛することです。
そうすれば、寂しさはありません。
寂しさは、利己心―自分自身への依存―から生まれるものだからです。

このような、利己心のない自分に対する愛から、
本当の心の自由と、他のすべてのものに対する愛が生まれてきます。
それは小さな「自分―我」から抜け出して、
人間や他のすべてを等しく愛すること、人類全体を愛することなのです。


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