「自己中心性」を手放す心

2014年12月26日

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人は自己中心的に物事を考えがちですが、
実はこの自己中心性こそが自分―そして他のすべて―を、
傷つけてしまう元凶です。

自分中心の思いから行動をしてしまって、
それが原因で人間関係がぎくしゃくしてしまったり、
仕事がうまくいかなかったり、失敗したり、
そういう経験は誰しもあると思います。
その原因の主たるものとなっていたのは、振り返ってみれば、
自分の「自己中心性」だったということに気づくはずです。

「自分のほうが正しい」
「自分のほうが優先だ」
「なんで自分の思いどおりにいかないんだろう」
「なぜ相手は自分の思いに応えてくれないのだろう」―

こうした自己中心性の思いから、人間関係や生活に軋轢が生じ、
同時に自分だけでなく相手も傷つけてしまうことが多いのです。

しかし、もし自分の側の自己中心性をもっていなければ、
あなたの心は常に愛に溢れ、自由ではないでしょうか。
たとえ相手が嫌な言動を自分に対してしても、
あなたはそれに対して愛をもって静かに対応するでしょう。
決して自己中心性から反応して躍起になったりはしないでしょう。
これが本当の心の自由、自己中心性という足かせのない自由な心です。
そこに本当の自由があれば愛もあり、
そこに本当の愛があれば自由もあります。

あなたはもう「自分はこうだ!」という自己中心的な思いを捨てます。
すると、心は驚くほど軽くなり、自由になることが分かるでしょう。
相手が何を言おうと、どんな嫌なことをしようと、
あなたは気にしませんし、それをただ静かに受けとめるでしょう。
反発して同じような嫌な行動を相手にしようとは思わないでしょう。
あなたはただ、相手の言っていること、していることを見つめ、聞きます。
反発をせず、ただ静かに見つめ、聞きます。そこには心の自由があります。

自己中心的に応答せずに、
ただ静かに相手の言動を見つめる心、聞く心を持ち、
「自分は」という思いなく、ごく自然体で無私に行動できるならば、
それが心の自由としなやかさを生み出していることに気づくはずです。

人の心を縛っているのは、「自分自身」です。
相手によって縛られているのではなく、
自分の自己中心性、その自分への依存心が、
葛藤や心の痛みを作っているということです。
このことをしっかりと理解できれば、人生は大きく変化していき、
愛に溢れ、自由な心で、純真に生きていくことができるはずです。


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