風のように、自由な心で生きる

2014年12月11日

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風のように、自由な心で生きることができるでしょうか。
風は、何も持たずに軽やかに吹いています。だからこそ、自由です。

人は、自分の心にたくさんのものを持って生きています。
心の所有、お金や仕事への依存、人間関係での執着や嫉妬、
自分の快楽や、自分に満足を与えてくれるような経験、思い出。
人は、心にたくさんのものを抱えて生きています。

風には、何の容量もありません。
それは何もなく「空っぽ」です。
何も所有せず、何も抱えていないので、何も失うものがありません。
何も失うものがなければ、何も恐れるものはありません。
風は、そのように自由に吹いています。

人は、常に心の中を何かで一杯にして生きています。
容量を一杯にして、それを満たして、抱えながら生きています。
容量が多ければ多いほど、それを失うことへの恐怖は大きくなり、
また、失ったときは必ず悲しみが起こります。
心が何かを抱え、持てば持つほど、負担は大きくなり、軽やかさはなくなり、
風のよう自由な生き方ができなくなってしまいます。

何も持たないこと。
心にどんな容量も詰め込まず、風のように空っぽになって、
自然のままに、あるがままに、自由に吹かれて生きること。
そうして初めて、恐怖や不安、葛藤や悲しみ、心の苦しみを乗り越えて、
自由に、軽やかに生きることができるのではないでしょうか。

心の中に、たくさんの依存や執着物を詰め込めば、
それを守りたいという恐怖心が生まれます。
それは生きる上で「重荷」であり、心の自由を失わせます。
心が何かに執着すれば、そこには必ず失うことへの恐怖や不安があります。
恐怖や不安に縛られた生活では、決して幸せとは言えません。

風のように生きるとは、
心の執着─その重荷─をすべて捨てて空っぽにして、
何も持たず、背負わず、軽やかに自然のままにあることです。
風は、自然のままに吹きます。何も持たず、背負わずに。
心が何も持たなければ、心自身は驚くほど軽くなり、天真爛漫とし、
純粋で、軽やかに、穏やかに、自由に、
どんな恐れや不安もなく生きていくことができるでしょう。

心に詰まっている依存、執着、欲、その重荷を理解し、
それ以降も心に必要以上に何も詰め込むことなく生きることができれば、
そこに本当の「自由」と、喜びに溢れた生を見出すことができるはずです。


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