「気づき」の大切さ

2014年11月21日

Close-up of a bowl of flowers

「気づき」をもつことはとても大切なことです。
「気づき」によって、人生には広がり深みが生まれます。

道を歩いていて、美しい花を見つけてその美を感じること、
鳥の羽ばたきやさえずり、子供たちの笑い声、
犬の吠える声や、風のささやきに気づくこと。
まわりにあるもの、まわりで起こっていることへの気づき。

また、まわりで起こっていることに対する自分の反応への気づき。
自分が何を考え、心や感情がどう動いているか、
人々や物事との関係においてどのような言動をとっているか、
そうしたことも気づきの一部です。
心が誰かを非難したり、または比較したり、判断したり、
ときに怒ったり、悲しんだり、妬んだり、恐れたり―
そうした自分の心と感情に対する気づき。

自分の周りと、自分の反応がどのようなものであるかを見ること、
自分の思考や心の動きに敏感であり、自覚があること。
これらすべてが気づきの働きです。

特に大切なのは、自分の心の動きに気づいていることです。
私たちは多くの心の葛藤や苦しみなどを抱えていますから、
自分のそうした心に気づくことは、自分自身の理解につながります。
自分自身を知らなければ、問題を解決していくことはできません。
そこで、自分の心の働きや、思考と感情の動きに深く気づき、理解すれば、
心が何に囚われていて、何が問題の原因なのかを分かるようになるはずです。

そのようにして、気づきと理解が深まれば深まるほど、
心は自然ととても静かになります。
この心の静けさ、静謐な状態から、
さらに深く、気づきと自己理解が生まれていきます。

自分の心の葛藤や苦しみを乗り越えること、
本当の意味で豊かな人生というものを見出すこと、
真に心が自由で、愛に溢れ、穏やかに生きれること―
そのような善き果実をもたらすのは、
「気づく」という敏感な感受性と、自分自身を知るという自覚であり、
それは「生の動き全体に目覚めている」ということです。
この気づき、目覚めているということが、最も大切なことです。


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