賢者からの助言 No.29

2014年11月20日

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どのようなレベルのものであっても、
「これがどうしても欲しい」
「私はあんなふうになりたい」
「もっと幸せになりたい」
「もっと獲得したい」
「私は完璧にこうあらなければだめだ」
「かつての私はこうだった」

このような欲望や自分への執着があるかぎり、
そこには必ず恐怖や悲しみ、葛藤が生じてきます。

なぜかというと、
自分が何かを欲し、執着するや否や、
「自分はこれを得られないのではないか」
「いつもの安定した自分に戻れないのではないか」
という恐怖や葛藤が生まれてくるからです。
そして、たとえ欲してものを獲得できたり、
いつもの心の安定を取り戻せたと思い込んでも、
それを失うことへの強い恐怖はいつでもそこにあり、
同時に失ったときは必ず悲しみにとらわれてしまうからです。

このように、欲望や野心、自己執着は、
必然的に恐怖や不安、悲しみに行き着いてしまいます。
この真実を見ることが重要です。
このことが分かれば、精神は、
「もっと得よう」とか、「もっと幸せになろう」とか、
「元の自分に戻りたい」とか、「もっと違う自分になりたい」とか、
こういった欲と執着に基づいた動きをしなくなるでしょう。
そのように精神そのものが静まって、自我に囚われなくあることで、
心は本当の自由とは何かということに気づくはずです。

自我、欲望それ自体が、恐怖や悲しみと表裏一体であるという真実を見、
その真実を見ることが、精神それ自体に変化をもたらします。
恐怖や悲しみを超えて、自我に囚われずに生きることを学ぶのです。
「真の自由」は、そのような真理を見ること自体から生まれます。


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