スピリチュアルの第一歩目
2014年9月29日
真理の探究は、彼岸にあるものを追い求めることではなく、
此岸にある生そのものを理解することにあります。
此岸にあるものとは、私たちのあるがままの生です。
それは私たちの心の混乱、苦しみ、葛藤、闘い─です。
つまり人間の持つ心の問題、苦悩の現実です。
その人間の問題を理解することこそがスピリチュアルの第一歩目です。
なぜなら、心が自由で、本当に平安でないならば、
そこには苦しみがあり、恐怖があり、幻想があり、
ずっと混乱したままであり、愛や光はないからです。
自分が混乱していれば、愛することはできません。
恐れていたら、愛することはできません。
愛がなければ、本当のスピリチュアルな人生を生きることはできません。
私たちはあるがままの「現実」から始めなければなりません。
それは私たち自身の心の問題を理解していくことです。
恐れ、葛藤、心の痛み、悲しみ―様々な問題を理解し、学ぶこと。
まずは自分自身の心を理解し、癒し、自由と愛で溢れること。
そうすれば、他の人ともその理解や愛を共有していけるはずです。
スピリチュアルは彼岸にはありません。
スピリチュアルはあるがままの現実の生の中にあります。
それは現実にある生の問題を理解することです。
遠くにある何かを求めるのではなく、
私たち自身の心を理解し、変えていくことです。
渇望するのではなく、あるがままの生から学び、理解していくこと。
現実にある人間の心の問題を深く理解し、超えていくこと。
それがスピリチュアルの第一歩目です。
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