自分自身に執着しないこと
2014年9月8日
人間関係において大切なことはなんでしょうか?
それは自己中心的にならないことです。
人間関係において相手から何かを得ようとばかり考えると失敗します。
自分中心に考えて、それを相手に押し付けたり求めたりすると、必ずその関係はぎく
しゃくします。
自分の都合の良い主張を押し付けても、
それでは相手を困惑させて嫌な思いにさせるだけになってしまいます。
逆に自分のほうは、たとえ相手から何を言われてもそれをすべて「受け入れる心」を
持てれば、
相手の気持ちを理解して正しい行動ができるようになるでしょうし、自分が傷つくこ
ともありません。
自分を守ろうとすることばかり考えるから、結果的に自分が傷ついてしまいます。
初めから自分を守ることをやめて、すべてを受け入れる広い心を持っていれば、傷つ
くことはありません。
自分が相手にこう思われたいと主張をするのではなく、受け身になって相手のすべて
を受け入れるということです。
そのように、自己中心的な心を捨てて関係を作れるなら、その関係はすべてうまくい
くはずです。
その関係が長く続いても、またはいつか終わっても、それがあとを引きずることもあ
りません。
自分のことだけを考えてしまうときにだけ、それが心の苦しみになったり後悔になっ
たりします。
ですから、普段の自分の言動を見つめ、自己中心的になっていないかに気づくことが
大切です。
相手のことを本当に考えて行動して、すべてを受け入れて、その結果、報われたとは
思えないとしても、
むしろ「報われなくても相手を愛すること」「報われなくても相手の立場で考えて行
動すること」、
これが本当の愛ではないでしょうか。それはつまり、自己中心的な感情が一切ない愛
です。
そのような愛には「自分は報われたい」という思いは少しもないはずです。
自分のことを考えず、ただ相手に対する開いた心、理解、愛だけがあります。
それこそが、真の愛ではないでしょうか。
自分のものを求めていない、無私の心。
たとえ仕事であれ、人間関係であれ、何かが崩れてそれが終了してしまったとしても、
自分への執着がなければ、どんな結果であれ平然と受け入れて前に進んでいくことが
できます。
自分への執着がないこと、つまり「自分のものを何も求めていない」という姿勢、
自分の報いとか、自分の幸福とか、そういうことだけを優先して考えることをやめて、
心を開いて、愛に溢れ、相手に対して障壁を持たず、理解と思いやりがあること。
そこに、真に自由な行為、自由な精神、清々しく安定した心があります。
「自分」が中心であることをやめれば、何ごともしなやかに進んでいけます。
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