「自分中心」の心を手放す

2014年8月26日

ブナの森林

心の葛藤や苦しみがあるとき、そこには必ずエゴがあります。
心を平静にし、混乱のない生活を打ち建てるためには、
いつも「自分のことばかりを考えてしまっている」という自分自身に気づくことが大
切です。

葛藤を抱いている人は、自分中心に物事を考えすぎているところはないでしょうか。
たとえば自分の主張ばかりを押し付けたり、
自分の思い通りにならないから相手に不満をぶつけていたりしませんか。
問題なのは、そういう自分中心の心(思考)です。
なので、まずそのことに気づいて、そんな自分に終止符を打つことが大事です。
というのも、自分中心にばかり行動をすれば、それが問題を起こす根になるからで
す。

「自分」というものを抑える(控える)という「謙虚さ」が大切です。
自分を押し付けようとするよりも、相手のことを考える謙虚さ、
そういう謙虚な心であれば、人間関係もまったく違ったものに変わってきます。
自分を押し付けるよりも、相手のことを受け入れる。
自分の意見を聞いてほしいと思うよりも、相手の言葉に耳を傾ける。
そういう受動性というものがエゴの縛りから心を解放していきます。

謙虚な心こそ、どんな風にも耐えられる強い心であると言えるでしょう。
それは受け身の姿勢ですべてを受け入れる広い心です。
そのような謙虚で、静かな受け身の心から、本当の愛や思いやりも生まれてきます。
人間としての本当の「美しさ」も、謙虚な精神からこそ生まれると思います。
これとは逆に、自分中心の独りよがり心からは、いつも葛藤や争いが生まれてしまい
ます。

自分のことを分かってもらおうとばかりするのではなく、
相手のことを理解しようとする受け身の精神こそ謙虚さの基本です。
良い意味で自分を捨てて、相手(周りの人々)のことを考えて生活するという姿勢で
す。
そういう心持ちが、やがては自由で強い心につながっていきます。

なので、まず今の自分の問題の元である自分中心の言動に気づき、それを徐々に終わ
らせ、
同時に謙虚さを学び、謙虚さを養っていく努力をしていくことが、最初の一歩です。
そうすれば心は自然と静まり、真に強くなっていくでしょう。


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