思考を超越する

2011年12月14日

瞑想とは、思考を超えた運動です。
思考とは記憶にほかならず、
それはどこまでいっても過去の知識に基づいています。
知識は古いものであり、かつ有限なものです。

無限なるものが現われるには、有限なものは終わらなければなりません。
知識は終りをもち、常に限定されたものです。
無限なるものは測り知れない領域にあるものであり、
それは知ることのできない領域、永遠に未知なる領域です。

思考とは既知の運動です。
既知の領域にしかない思考は、未知なる神秘の領域に入ることはできません。
思考はそれ自体が限界づけられているものであり、
どうあがいてもそれ自身の限界を超えることはできません。

思考には必ず始まりがあり、そして終りがあります。
終りがあるものは有限なものであり、決して永続しません。
有限な思考が終わることによってのみ、無限への扉が開きます。

いかなる知識も過去もなく、
まったく思考の存在しない空っぽの状態があるときにこそ、
限界を持たない無限なるものの次元が開かれます。
無限なるものとは宇宙の永遠なる神秘であり、聖なるものです。


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