心の静寂

2014年7月10日

新緑の森

何が真実なのかを見出すためには、
心はどんな動きもなく、完全に静寂でなければなりません。
その心の静けさが、理解と発見をもたらします。

心を無理やり静かにさせるということではなく、
自分の心のありようを理解して、心が本当に静かであるとき、
その静けさから理解の花が開きます。

心が本当に静かであるとは、どういうことでしょうか。
それは、思考の動きがなく、完全に静止していて、
「自分」、「私」という中心―エゴ―がないとき、
そのとき心は本当に静かでしょう。
そして、この心の静けさこそが、創造的な理解をもたらし、
それによって心そのものが大きく変容します。

心の静けさは、修行や実践などを通してもたらすものではありません。
どこかの隅に座って、集中しようとしても、それはもたらされません。
心の静けさは、自身の心のありようを理解するときにのみ、生まれます。

心の静けさこそ、本当の意味での崇拝の行為です。
像を拝んだり、誰かを崇めたりするのではなく、
心そのものが完全に静謐であるとき、
その静けさ、静謐そのものが真の崇拝の行為となります。
この静けさから、真実であるものが生じてきます。


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