「感受性」という宝物

2014年6月24日

Horizon

「感じる」ということ。
この「感じる」という能力こそ人間にとっての尊い宝です。
「感じる」ことは人間が持つ特有の性質です。
一輪の花を見て感動したり喜びを感じられるのは人間だけです。
他の動物にはそのような美への感受性はありません。

「感受性」と呼ばれるものが人間に与えられているからこそ、
この尊きものを大切にしなければなりません。
それは美しいものを美しいものとして感じること、
様々に体験によって喜びや驚きを感じられる能力です。

この能力、宝は、
全ての人間に等しく宿っているものであり、
得ようとしたり欲することなくとも、それは私たちの内にあります。
この内なる感受性ほど人間にとって尊いものはなく、
それなしには人生というものは色褪せたものになってしまうでしょう。

純粋なる感受性は、人間という生命に宿る尊きものであり、
その能力を自然と育むような教育や社会を作ることが必要であるように思われます。
なぜなら、人間一人一人がどういうふうに成長し、どういう大人になるかは、
教育や、そこに生きる社会・環境が大きな影響をもたらすからです。

子供の頃から感受性を自然と養えるような教育、
そしてまた、大人になってからも内なる感受性が豊かに花開くような社会─
そういう教育や社会のあり方が、今の世界には必要なはずです。
それはお金や名誉や物の価値ではなく、心の価値です。
そしてその「心」こそ、真の宝物、なくなることのない豊かさではないでしょうか。


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