考えすぎないこと

2014年5月12日

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私たちは普段、あまりにも「考えすぎる」傾向があります。
何か問題が起きたとき、ずっと頭の中であれこれ考えてしまい、
それによって余計に問題が引き伸ばされ、混乱してしまうのです。
それではエネルギーを浪費してしまうだけです。

何も考えず、空白の状態を保つことは、
問題そのものを終わらせ、エネルギーを浪費させないことです。
考えることをやめ、ただ目覚めていること。
そうすれば、そのとき「心」は忙しく動くのをやめて休息します。
というのも、心の動きが思考であり、思考とは心の動きだからです。

心が静まれば、思考も静まります。
思考が静まっていれば、それは心の沈黙を意味します。
こうして「考える」ことが終わり、心が静かになれば、
それによって心は秩序正しくなり、混乱もなくなります。
これは、なぜ日々の睡眠が人間にとって重要であるかということも示唆します。
というのも、睡眠とは心の休息であり、同時に「考えること」の休止だからです。

睡眠中は、私たちは何も考えません。
睡眠は心と頭脳の休息であり、眠っているときはどんな無秩序もありません。
しかし、朝起きてから再び「考える」ことを始めるとまた無秩序になるのです。
睡眠中は秩序正しく、目覚めてからは無秩序の繰り返し。
それは「考える」か「考えないか」の差です。

私たちは、あまりにも考えすぎています。
考えすぎることで、生活も人生も無秩序になります。
考えすぎること自体が、まさに問題そのものとなっています。
怒り、悲しみ、葛藤、挫折、絶望─
すべては頭の中で「考える」ことから生まれるのです。
問題の根にあるものは「思考」です。
葛藤、心の闘いの根はまさに「思考」なのです。

ですから、「考えない」という状態がいかに重要か、
何も考えないという「空白の状態」がいかに重要かが分かります。
私たちには思考のない「沈黙の状態」が必要です。
その沈黙の状態、心の沈黙、思考の沈黙がなければ、混乱は終わりません。
沈黙と静止があって初めて、問題は終わるのです。

日々の生活の中で、いかに「考えすぎているか」ということに気づきましょう。
それに気づいたら、もう考えすぎることをやめて、心を空っぽにするのです。
そうすれば、新しい目と心で「人生」を見つめなおせるようになるでしょう。


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