社会や集団から距離をおいて生きる

2014年5月1日

ギンナン

私たちの多くは、社会や集団に埋没して生きています。
もちろんそういう生活の中には、楽しみや喜びもあるでしょう。
しかし、それとは反対に「孤独である」ということも大切なことです。
これまでその中に身を置いてきた社会や集団から距離をおき、
改めて「自分の人生」というものを検討してみることはとても大事なことなのです。

たいていの場合、社会の集団の中に見られる価値基準というものは、
実はとてもいい加減で、本質的なものではないということがわかります。
習俗によって決められている価値基準、ある有力者や権力者が述べている価値基準、
または単に大勢の人が受けて入れているからというだけで正しいと思われている価値基準。
こうした価値基準というものは、はたして本当に真実なものでしょうか?
そしてそのようないい加減な価値基準に、とらわれてはいないでしょうか?

社会や集団から身を離し、価値判断の仕方を変えてみれば、
自分自身のものの見方が驚くほど変わることもあります。
世の中で正しいと思われてきたことが、実はいい加減なものであったということを
発見したり、
社会の中で当たり前に受け入れられているものが、本当は無意味な価値観であったりと、
自分のなかでより多くの発見と意識の変化が生まれてくることでしょう。

古い価値基準、または偏ったものの考え方。
そういうものに縛られ、その枠の中だけで生きるならば、
「新しい生の次元」というものを発見することはできません。
そうすると、自分の人生そのものも新たになることはありませんし、
「新しい自分」というものを創造していくこともできません。

凝り固まった価値観、偏った考え、世に受け入れられている常識や固定観念。
こうしたものから解放され、それを乗り越えていくためには、
社会や集団生活から「身を離す」ということが絶対に必要になってきます。
その中に埋没するのではなく、精神的に「独立」するのです。
この独立した精神性こそ、私たち一人一人を真に成熟させるものなのです。
なぜなら、そうして初めて私たちは「生の発見の旅」に出ることができるからです。

「自分」というものが変わるためには、精神の単独性が必要なのです。


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