賢者からの助言 No.22
2014年4月7日
川の流れを見つめてみよう。
川というものは、流れることで生きている。
もし水たまりができて流れが止まってしまうと、水は停滞し、濁ってしまう。
滞った水は、出し入れしないと腐敗してしまう。
人間の生もこれと同じである。
勢いよく流れる川のように、決して留まることなく「生の流れ」の中で生きるなら ば、
その人生は決して停滞や退屈、腐敗を知ることはない。
停滞や腐敗、濁りが生じるのは、生の流れの外にいるときである。
生は刻々と流れている。
この流れに乗ることを妨げているのは何だろうか。
言葉、知識、伝統、過去の記憶、習慣、惰性、恐怖─といったものが、
生を停滞させ、流れに乗ることを妨げ、濁らせている。
ある一つの言葉や考え方、固定化された習慣や伝統にはまるとき、
生は新鮮さを失い、そのエネルギーも我々の傍らを通り過ぎてしまう。
活き活きと、決して留まることのない生とは、川のように延々と流れ続ける生である。
そこに休息はない。そこに過去はない。
安定を欲して水が一箇所に溜まるならば、そこに腐敗が生じる。
真に自由に生きるとは、川のように流れ続けることである。
静止せず、留まらず、どこにも漂着せず、
今持っている心の所有物を全てを置き去りにして、
昨日もなく、明日もなく、ただ「今」を流れ続けることである。
川の流れそのものが、全ての過去を、余計な記憶を、言葉を、洗い流す。
川が流れることで、水たまりの濁りも浄化される。
人間の精神もこれと同じで、刻々と生の流れに乗って生きることによってのみ、
過去に縛られず、腐敗せず、知識の汚染から浄化され、
常に新たに、永遠に新たに瑞々しく生きるのである。
過去のあなたは終わり、刻々と新生するあなたがそこにある。
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