スピリチュアルの基盤は「謙虚な心」にある

2014年4月3日

Boy Drawing line in the sand

どんな高い目標であっても、それが自己達成への欲望であるならば、
そしてまた「自分の思い通りになろう」とする欲望であるならば、
それはやはり人間のエゴと言えます。

この働きは、霊的な生活の中でも多く見受けられます。
つまり、自分の力によって「霊的に進歩しよう」とか、「霊的な体験をしよう」と
いった、
誤った求め方をしてしまう傾向があるのです。
自分の力に固執し、それによって絶えず努力をするのですが、
そのような自己過信的な努力というのは、どこまでいっても人間のエゴでしょう。

霊的な進歩を成し遂げたい、人間として高い次元に達したい。
そういう思いが強すぎて、逆に利己的になってしまうのはとても危険なことです。
お金を追い求める人と同じように、霊的な成就を追い求める人も同じ次元にあります。
なぜなら、対象は違ってもそれらは同じ「欲望」であり「エゴ」だからです。

独りよがりで自己中心的な人ほど、この過ちに陥りやすいと言えます。
自己中心的な人は、自分の力というものに執着しており、
その力で自分は高みに達することができると思い込んでいます。
このような考え方というのは、いずれはその人自身が破滅に追いやります。
エゴと自己執着のあるところ、行き着く先は必ず破滅なのです。

これとは反対に、謙虚さとは、絶えず自分を低めていくことであり、
「自分の力」というものに固執せず、むしろ誤った思い込みを捨てて、
エゴを持たず、私心を持たずに低い姿勢で生きることを意味します。
このような謙虚さこそ、人間にとってとても大切な資質です。
謙虚な精神から花開くものは、人としての美であり、善であり、真の豊かさです。

自己に固執し、自分の力に執着する人は、決して命の真理を悟ることはないでしょう。
真のスピリチュアルな基盤とは、何よりも心から謙虚であることです。
謙虚さこそ、真理の土台なのです。


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