宇宙という大いなる詩
2014年3月5日
私たちは、宇宙の神秘への関心を持っているでしょうか。
宇宙とは、命であり、森羅万象です。
たいていの人々は、宇宙の神秘に対して無関心です。
毎日仕事に人生を費やすだけで、
大自然の大いなる美しさに注意を払うことはありません。
なぜ私たちの心は、宇宙の美、自然の美から離れてしまったのでしょうか。
私たちは刻々と宇宙の神秘と共に生きていますが、
私たちの心はその神秘を感じなくなってしまっているようです。
心は荒み、卑小でずる賢くなるばかりで、
宇宙への好奇心、自然の美を感じる無垢の心を失っています。
ある哲学者はこう言いました。
「私たちは宇宙の詩をほとんど失ってしまった」と。
それはつまり、宇宙の創造の美しさを感じられる心を失ってしまったということです。
世界は奇跡に溢れており、むしろ奇跡しかないというのに、
私たちはその奇跡を普段からほとんど感じていないのです。
なぜ私たちは、こうも感受性が乏しくなってしまったのでしょうか。
宇宙の神秘に向かって開かれた心、それを感じられる心―
知識や言葉、習慣や習俗に汚されていない無垢な心―
そのような純真な心こそ、宇宙の大いなる神秘を感じることができます。
純真な心とは、欲や自己執着に囚われていない心であり、
同時に知識や観念や記憶を超えた空っぽの心です。
それは子供のように何も知らない無垢な心であり、
花のように静かで沈黙に溢れている心です。
そのような静かな空白に溢れた精神だからこそ、宇宙への無限の感受性をもちます。
今の社会は、このような豊かな精神性を破壊しており、
人間本来が持つ真の豊かさを失わせています。
真の人間性が開花するためには、
あらゆる社会の伝統、文化、モラルの枠組から自由でなければなりません。
そして、知識、科学、習慣、習俗、娯楽といったものからも自由でなければなりません。
すべてから自由で、心はいつも新鮮で無垢でいられるならば、
宇宙の神秘はごく自然と私たちに語りかけ、その大いなる詩を聞かせてくれるでしょう。
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