愛を理解すること

2014年2月25日

舞い散る葉っぱ

私たちが若いうちから、「愛」というものの意味を知ることはとても重要なことです。
愛するということ、愛されるということ。
その問題を真剣に調べ、それを理解することは教育のなかで不可欠なことです。
もし愛を育むことができなければ、大人になってからどういう人生を歩むことになる
でしょうか。
愛というものを真に理解できるようになれば、私たちは成長するにつれて心を豊かにし、
人間関係においても正しく対処できるようになるでしょう。

愛とはなんでしょうか。それは何を意味するのでしょうか。
愛は何か遠くにあるもの、到達しがたいようなものでしょうか。
それとも、愛は常にそこにあるもの、日々の中で感じられるものでしょうか。
相手を理解する心を持つこと、どんな損得勘定もなしに助けること、
自発的に親切であること、動植物やあらゆる自然に対して優しくあること、
近所の人々を思いやること、友人や家族に対して寛大であること─
これが、愛ではないでしょうか。
つまり、そのなかに嫉妬や恨みや欲望が一切ない心の状態、
自己中心的な活動性がまったくない無私なる心の状態。
これが本当の愛であり、このことを若いうちに理解し、それを感じられるようになること。

真の愛は、人工的に生み出せるようなものではありません。
それは自分自身で実感しなければならないものです。
そしてそのような実感を生み出せるような教育をすること。
よって教育される側だけでなく、親や教師もそれを理解していなければなりません。
しかし、現代社会は達成や成功やお金を得ることにこだわりが置かれており、
なかなか本当の愛というものの教育がなされていません。

だからこそ、そのような社会に出る前に、
若いうちから繊細な同情心、寛大な心、思いやり、優しさ─を育むことが重要なのです。
さもなければ人生はあまりにも心貧しいものとなってしまうでしょう。
若いうちからこのような心のあり方を学ばなければ、
歳を取ってからそのような愛を持つことは非常に難しいものとなるでしょう。
しかし、今のうちにそれを始めれば、それがやがては自然と芽を出し、
その真の愛は周囲の人々の中に喚起を与えることになるのです。


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