恐怖の正体

2014年2月17日

泡

恐怖とは何でしょうか。
恐怖の根源は何でしょうか。

恐怖という感情の根は「自己(セルフ)」にあります。
自己、つまり「私」への執着が恐怖を作っているのです。

あなたは自分の財産を持っているかもしれません。
だからあなたは「財産を持っている自分」が失われることを恐れます。
あなたは自分の名声や人気、世間での評判や社会的地位を持っているかもしれませ
ん。
だからあなたはそれを失うことを恐れます。
あなたは自分の友人や恋人を持っており、
またあなた自身の将来や希望、生きる目的を持っているかもしれません。
だからあなたはそれらを失うことを恐れます。
なぜなら、それらを失うことは、自分自身を失うことだからです。

恐怖の根源とは、「自分」を失うことへの恐れなのです。
自己を失うのではないかという衝動が恐怖を生んでいて、
人はその衝動の鎖に囚われています。
よって自己に─自分自身に─しがみ続けるかぎり、恐怖は消えません。

では、恐怖を乗り越えて生きるにはどうすればいいでしょうか。
それは、もうあなたが「自分」というもに執着しないことです。
あなたが自分を手放し、自己に執着することをやめるならば、恐怖もまた自然と消え
ていきます。
しかし、多くの人々は「自分」というものを手放そうとはしません。
なぜなら、自分というものを手放すことが怖いからです。
でも、その「自分」を手放さないかぎり、恐怖の鎖が解かれることはありません。

自分に執着し続けるかぎり、恐怖という重荷は常にそこにあります。
あなたを恐怖の鎖に縛りつけているのは、ほかならぬあなた自身です。
この真実を理解して、自分を手放すことが大切なことです。
自分を手放すことで恐怖を超えることができ、心が真に自由に、平安に満ちるからで
す。
そのような平安な心がなければ、幸福もありません。
幸福であるか不幸であるかは、ひとえにあなた自身の心にかかっています。


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