依存、執着、安定を求める心

2014年1月17日

BLUE PLANET

どんなつながりも、決して永続するものはありません。
というのは、誰もがいつかは必ず死んでいかなければならないからです。
どんなつながりも、人間関係も、いつかは断ち切られてしまうものです。
そうであれば、そのようなつながりに依存し、自分に執着し、心を苦しめるよりも、
心を何ものにも縛らず、結び付けずに、解き放ってあげることのほうが大切です。

人とのつながりに執着するから、苦しみが生まれてしまいます。
そしてその執着は、自分の孤独や虚しさから逃れたいという欲から生まれるもので
す。
そうした欲は、自分への愛、自分を満足させたいという自己欲です。
他者に対する依存や執着は、裏を返せば「自分を守りたい」という自分自身への執着
です。

心が自分を満たすためだけに自分中心に動いているかぎり、
心はいつも依存や執着にとらわれます。
自分を満たすために他者とのつながりに依存するから、
そのつながりを失うことへ不安と、失った時の悲しみが生まれてしまいます。
そこにはいつも「自分を失いたくない」という思いがあるからです。

では、そういう「自分」に執着することをやめることはできるでしょうか。
自分を満たすために他者を利用しないこと、他者とのつながりばかり求めないこと。
孤独、ひとりであることを恐れて、そこから逃げるだけならば、問題は解決しませ
ん。
確かに、誰かと結ばれてそのつながりを意識できれば、孤独や虚しさを満たすことは
できます。
そして「自分は一人ではない」という思いを抱くこともできます。
でもそのような思いや現実も、いずれは必ず壊れて消えてなくなってしまうもので
す。

すべては一時的なもので、永続するものは何もありません。
孤独や虚しさから一時的に逃避できても、
結局はまた不安や恐怖や悲しみの鎖にとらわれてしまいます。
だからこそ、何ものにも依存しないことが大切です。
それは同時に、自分への執着を終わらせるということです。
もし何ものにも依存しなければ、自分を失うことを恐れなければ、不安も悲しみも生
まれません。

自分を苦しみの鎖から解き放つこと。
それは執着をやめることであり、エゴを捨て去ることなのです。


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